2024年はじめ、NACAC(全米 大学アドミッション・カウンセリング協会)という、大学のアドミッション担当者と生徒に進学アドバイスをするハイスクールや独立系ガイダンスカウンセラーの団体が、「合格の決定に重要視したこと」について大学(185校前後)にアンケートをとった結果を公表しました。
https://www.nacacnet.org/factors-in-the-admission-decision/
かなり重要視したことのトップ2はハイスクールのGPAで、3番目がハイスクールのカリキュラムの難易度の高さと、大学側はハイスクール内での学習成果に注目していることが分かります。
一方、共通テストスコアをかなり重視したと答えた大学はわずか4.9パーセントにとどまり、コロナ前からは大学が重視する項目がかなり変わったことがわかります。
さて4番目に入った「Positive character attributes」は、ポジティブな性格と訳せます。
生徒の性格がポジティブかどうかが、共通テストはもとより、エッセイよりも重要視される傾向にあるというのは、驚くべき内容だと思いませんか。
そもそも「ポジティブな性格」がどんなものかなど、説明する人によって定義が違ってくるし、ずいぶん主観的な言い方ですよね。
でも、どんなタイプの人間がアメリカを引っ張っていくかを考えると、何が求められているのか想像するのは難しくないはず。
たとえば、他人への思いやりを忘れず、自分から進んで難しい仕事にチャレンジするような人だったら、アメリカでもうまくやっていけると思いませんか。