アメリカの大学の多くは、課題があるとされる共通テストの扱いに頭を悩ませてきました。コロナ禍前の2020年、共通テストを必須としない大学は700校あまり。
コロナ禍が収束した2023年秋の出願サイクルでは、1830校以上がテストオプショナル (test optional)ポリシーを掲げていました。そのなかには、スコアが送られて来ても考慮しない「テストフリーまたはテストブラインド (test blind)」を実施する85校も含まれています。
Higher Ed Diveの調べでは、2023年秋時点で1450校がテストオプショナルまたはテストフリーのポリシーを継続することにしたそうです。一方、超難関校、共通テストを再び必須にで述べたように、一部の大学はテストスコアの提出を求め始めています。
この先、共通テスト関連のポリシーを変えたり、IBやAPなどの点数を代用(Test flexibleと呼ばれる手法)したりと、まだまだテストを巡る実験は続くと思われます。「去年と今年は違う」ことを前提に、必ず志望校のウェブサイトをチェックして最新情報を入手しましょう。