アメリカの大学には、「この偏差値なら、あの大学の合格確率はxxパーセント」のようなマジックナンバーがなく、合否には大学の事情がからんでいることは、前のブログ(合否は大学側の事情?–Institutional priorities)で説明しました。
「だったら、名前を知っている大学を適当に選んでも、結果は一緒だよね。要するに一か八かの賭けなんでしょ」と思う人がいるかもしれません。
実は、そうではないのです。
大学が公表するアドミッションデータ*2を見ると、合格者のGPAやテストスコア数値の散らばりの範囲(レンジ=最大値と最小値の差)がわかります。
中間の50%にあたる合格者のスコアと比べて、あなたのスコアはどうですか。
もしあなたのスコアがA大学の75パーセンタイルの学生より良い場合、A大学はあなたのセーフティ大学です。
25-75パーセンタイルの範囲にあれば、ターゲット(マッチ)大学となります。
そして25パーセンタイルよりも低かったら、A大学はあなたのリーチ大学であると言えます。
こうやって数値に基づいた合格の確率から志望校を3つのカテゴリーに分けると、出願リストが作りやすくなります。
ただしそれはあくまで目安。大学側の事情もありますし、アメリカの大学は数値だけで合否を決めないからです。だからエッセイには、最後の最後まで粘り強く取り組むべきなのです。
*2: 各大学のアドミッションデータは、“Common Data Set” と大学名、あるいは”Admitted Student Data”と大学名でサーチできます。